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2001年 12月 19日

DMC-2 (12/1)
<前回>

遅くなっちまいました。

今日は完成させよう。

さて、それで、なんだっけ(爆)

覚えてますよ。開演です。





-開演!-



前書いたように、僕は1・3部に出場したため、1部も出ました。(いや、そのままや)

1部 指揮:小安亮子
・エンジェル・コーラス/藤掛廣幸
・星空のコンチェルト/藤掛廣幸

1部は藤掛ステージです。星コンは昨年の秋に東北大も名古屋大もやってて、そのあたりのCDとか聴いて触発されたとこもあるんでしょうか?僕も実は弾きたい曲だったし(^^;エンジェルコーラス(エンコーって、いうのかな?)は、あまり聴いたことなかったけど、冒頭部のギターとチェロ(のPizz.)のとこがいいですな。天使の歌声。んふ。

さて本番では、ですが、エンジェルコーラスは結構ゆったりした曲なんで、演奏会のオープニングにはどうかなとも思っていましたが、それなりにすんなりいったみたいです。(良くも悪くも、かな)っつーか、次の星コンがかなり良かったのでちょっと印象がない。(爆)

僕も本番前3週間は結構合奏にも参加してたんですが、とくに直前になってAllegroの入り(Dola~2nd~1stのところ)が結構ヤバかったんですね。Dolaはハイポジの16分で走るわ2ndはシンコペーションの動きで突っ込むわで、1stのはいるころには分解しかけ…みたいのが結構あって。悪いことに、やればやるほどどつぼにはまってくみたいな感じでした。

それが!

本番、なんともぴったりあってるじゃないですか!(落ちついてる、とは言いがたいですが)ちょっと走り目で、いつか分解するんじゃないかと実はちょっとヒヤヒヤしていましたが、何とか持ちましたし。そのおかげか、勢いのついた1部となったと思います。いやしかし弾いてて気持ちよかった。

さて、そして15分の休憩ののち2部です。今度は客席から。客席に向かうと、うつみ、ずぃまやおおしゃきくん、イグチ社長などいろいろな方にお会いできましたが、まだまだあえなかった人もたくさんいて残念。(どないやねん)

そういや、今回の受け付けはD大古典ギター部の1年生だそうで。かわいかったっす。(こらこら)しかし古典ギターも今年は1年が7人入ったとか。多いなぁ。いつもうちの方が多かったのに。うちの1年生も、人数は少ないけどがんばって欲しいですな。がんばー。

2部 指揮:堀田祐樹
・Music For Play/C.Mandonico
・ツィゴイネルワイゼン/P.de.Sarasate/久保田孝
 (マンドリン独奏/清原恵梨)

そうそう、会場のアイリスホールはキャパシティーが298席だったんですが、録音や撮影の為に結構座席を裂いてたといえ、かなりのお客さんの入りでした。最前2列ははじめビデオ撮影の関係上、テープで囲って座れなくしてたんですが席がなくなってきたためそれもはずしてたみたいです。1人ならなんとか座れたと思いますが、一応お客さんのため(?)自分は一番後ろで見ることにしました。このほうがみんなを見渡せるしね!(ほんまかい)

Music For Playですが、イタリアの現代作曲家C.Mandonico作曲です。この曲ははじめて聴いたときから好きになっちまいましたね。(4月の日記参照。)一時期、ここのsiteの名前をMusic For Playに変えようかと思ったぐらいです。(なんかおのぼりさんっぽかったんで却下。でも、このことばも好きです。)
GPの時に聞いた感じでは、「いまいちオシャレじゃないな」という感じ。曲自体は難しい曲じゃないんですが、(いや、多分)それだけにただ弾くとつまらない曲になっちまいます。パートによって温度差があったりいまいちアクセント等が揃ってなかったりと思うところがあったんです、が、当日のはなんだかよかったです。オシャレだった。以下、よかった人々。
1楽章…あっきーの激しいPizz.姿
2楽章…コヤスの嬉しそうなグリッサンド
3楽章…ヴィブラフォンの賛助の方(かわいい)

さてツィゴイネル。今回のコンチェルト1曲目です。ツィゴイネルをやるって聞いたのは、いつごろだったかなぁ…。まじかオイとか思ってました。しかし、演奏会までの彼女のがんばりは凄まじかったですね。っつーか、別に今回に限ったことでなく曲への思い入れというのは強い人でしたから。が、さすがに難曲。苦労してたみたいです。とはいえ、僕も練習でたのは3週前でしたし、2部は練習にも参加していなかったのでほとんど聴いたことはありませんでした。本番のお楽しみにしようと思って。(ってGPで聴きましたが)
で、本番ですが、んんー、まぁー、やはり(というと失礼だけど)技術的にはまだまだですし実際結構きわどいところもありましたが、でもまぁ、これはこれでよかったと思います。あなたの勇姿(女の子に行ってもいいのかな)、しっかりと拝見させていただきましたよ。この経験は、きっと、いや絶対にこれからに活きていくでしょう。どうせ(僕と同じで?)引退したからちょっとおやすみ、なんてことはなくずっと楽器を弾いているんでしょうし。大切にしてください。この経験を。
しっかし、曲が終わった後の大きな拍手。ブラヴォーも出ましたし、僕は関係ないんですけど自分のことのように嬉しかったです。あまり長くその場にいると、早くも泣いちゃいそうだったので拍手も鳴り止まぬうちにホールを出ました。

そして3部です。ホールを出た僕は再び調弦場へ。教え年の現役最後のステージです。華々しいものにしてあげねば。客席でじっくり聞きたい気もしてましたが、同じステージに立つことで送り出してあげたいと思います。(って上がいうのは変かな)

3部 指揮:堀田祐樹
・歌劇「仮面」序曲/P.Mascagni/U.Bottacchiari
・ハンガリア狂詩曲/D.Popper/中野二郎
 (マンドロンチェロ独奏/小林薫)
・英雄葬送曲/C.O.Ratta

さて3部。仮面は人生で4度目、今年だけでも3度目なんですけど、今まで弾いたのよりも格段にテンポが速い。トレモロ/ピッキングも違ってたりするし、ダウン/アップも違ってたりするし。直前になってちょっとテンポは落ちつきましたが、やっぱ最後は早かった…。でも、本番が一番よかった気がするなぁ。ちょっとパートばらけたけど。これもそれなりによかった気がするんですが、次に起きたアクシデントより印象がぼやけてます。

そのアクシデントとは!?まぁちょっと待ちぃな。次はハンガリア狂詩曲。本日のコンチェルト2曲目です。この曲も、マンドリン独奏に編曲されたものならよく演奏されていますが、(実際昨年の定演でやってるし)今回はマンドロンチェロによる独奏です。原曲はヴィオロンチェロなので、まぁ、より近い物になるでしょうか。いつもお世話になっているイグチ社長もSMDの現役時代、学生の時にこの曲を弾いているんですね。技術顧問氏も以前ソロリサイタルで弾いていましたが、既にプロになってから、ピアノ伴奏でだったので、色々と社長に聞くことも多かった模様です。そして、マンドリンチェロでのこの曲の独奏は、関東の学生では初演じゃないかということです。残念ながら(?)某B団で3年前に社長が弾いているので関東初演とは行きませんでしたが。(ちなみにその時、小林さんはB団の受付のお手伝いをしてもらってました。なにかの縁か!?)
さてその演奏。練習の時からかなりいいできで、こちらもかなりの練習をつんできたんだなぁ…という気持ちでした。しかし、恐るべきは本番。ちょっと落ちてしまいました…残念…。でも、それでも素晴らしい演奏でしたが…。こちらも、よい経験になったことでしょう。一年の時から二人とも熱心に、まじめに練習する子でしたが、これほど練習した時はなかったのでは…?また新たな自信につながっていくとおもいます。
ちなみにかおるちゃんへの花束プレゼンターはENA。まったく…。

そう、アクシデントなんですけど、仮面のあとA音を鳴らしての調弦。そしてハンガリアが始まったんですが、調弦が上がってるぅぅ(ToT)しかも、結構上がっててどう聞いても気持悪い。しかし、こういう曲(コンチェルト)だと調弦もそうそうできないし、スペアに替えるにもタイミングがつかみづらい…。期を伺いながら、ppppぐらいで弾いてました。もう脂汗ダラぁ~。結局スペアに替えれたのは残り1/3を残すあたり。なるべくそぉっと持ちかえて、ちょっと確認!が!
スペアもずれてる…。(大泣)
ずっとこそっと弾いてました。あああ、せめて足引っ張らないようにと思ってたのに…。ごめんよ、かおるちゃん…。

で、英雄が始まるまでの調弦でまた自分の楽器にもちかえて、なんとかそれなりにまで調弦を直しました。が、これはもう昔からなんですが、僕は調弦がダメになるとてんでだめで、意識がそっちばっかり行っちゃうんです。汗はかくわ、体温は上がるわ、頭は白くなるわ…。今回もそんな感じでした。でも、いつもと違ったのは妙に頭がクリアなこと。「ここ、気にしなきゃ」とか「ここ、こういうふうに弾かなきゃ」とか結構冷静に弾けてたんですが、それだけに曲に入りこむことができず、泣く予定のところで泣けなかった…。(Andante Cantabileあたりで泣く予定だった)あれだけ泣くって豪語(オーストラリア語)してたのに。途中から「もういいや!」って感じで吹っ切って弾きましたが。おかげでMaestosoはそれなりに入りこめたが、間に合わなかった…。
あ、曲のほうですが、いまいちまとまらなかったかな…。でも、弾いてた本人としては結構あつあつでよかったんだけど…。この曲も、4年が前からずっとやるって言ってた曲。想い入れも強かったでしょう。堀田くんは本番Ver.になるし。(でもよかったよ、あれも^^;)

なんか、最後の音を弾き切り、奏者が全員起立した時とか、ちょっと意識が遠かったです。あらためて客席に面して、これほどまでのお客さんにご来場いただき、大きな拍手を頂いて…。

「おめでとう」

本当に、そんな気持でした。


そして最後の曲、アンコールです。

Encore
・クレオパトラの変貌と死/D.Berruti

この曲は僕にとっても思い入れのある曲です。今から3年半前、僕の代のサブデビューの時の1部トリ曲でした。つまり、今回の4年生が一年で入ってきてすぐの時にやった曲です。自分らがやったのとは特に関係ないかもしれないけど、こういうところに選曲してくれるのはなんだか嬉しいなぁ。
いや、もう、この曲は感じながら弾きました。ソロが入る前の1stのunisonでのロングトーン(といっていいのか)のところでなんだかぐっとなりました。ソロの侘しい音が追い討ちをかけました。いやぁ、もう…。これを書いてる今は本番から2週間以上たってしまいましたが、また泣きそうになってきました。(泣きすぎじゃ)


最後、堀田くんがみんなと握手してまわるとこではもう我慢できませんでしたね…。


終演後、楽屋と打ち上げで号泣しちゃいましたが、ま、そこはあまり触れないで、と。(^^;


いや、しかし、ほんと、みんなお疲れさまでした。
色々と大変なことはあったと思うけど、よくがんばったと思います(ってえらそうですが)。
あまり助けてあげることができずにごめんなさい。むしろ色々悩ませてしまったかな。
これまでは色々と負担やプレッシャーの中で弾いてきたこともあったでしょうが、これからは自分のため、しばらくは楽しく音楽をやってくださいな。(これまでが楽しくないというわけではないよ!)



言葉を借りるとするならば、




  Music
      For
        Play.



素敵な演奏会をありがとう。
Last: by hbk_bak | 2001-12-19 02:24 | ├ 演奏会報告
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